2008年6月27日金曜日

6/27 Today 漱石の『それから』連載開始 (1909)……元祖ニートのその後?

朝日新聞で夏目漱石の『それから』が連載開始される。漱石が朝日新聞に入社して3年目のこと。不倫小説である。主人公代助は帝大を卒業しながら職業に就こうとせず牛込神楽坂の瀟洒な家で高等遊民の生活を送っている。いわば明治版「ニート」。友人平岡の妻三千代との不倫の恋。彼の優雅なニート生活は終わりを告げる。


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この代助が住んでいた神楽坂の家がどこにあったのか、調べたことがある。神楽坂鮒忠の角を上がって現在の袋町にあるユネスコの隣(神楽坂より)と言うことがはっきりした。漱石は子供時代この辺にも住んでいたことがあり、土地勘があるのでここを選んだのだろう。松田優作が森田芳光監督の映画「それから」(85)で代助を演じている。ニヒルな感じがよくでていた。ちなみに友人で三千代の夫の平岡(感じが悪い男)というのは三島由紀夫の祖父がモデルであるらしい。三島由紀夫は四谷の生まれだ。

以上が事実関係だが、これからが推測。漱石と三島由紀夫に血のつながりがあるかも知れないという大胆不敵な仮説。これ↓

荷風、漱石、三島由紀夫の微妙な関係……新説ですぞ!


(旧ブログの再録エントリー)

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